夢は大きく持ち目標は小さく設定する

夢や願望から目標を考えるときは、夢は大きく目標は小さく考えるようにすることだ。将来的に叶えたい夢は大きく考えて、ひとつひとつ達成すべき目標は小さく考えるということだ。小さい目標を100個くらい組み合わせて、大きな夢に向けて進んでいくようにする。こうすれば、ひとつひとつ目標達成して、その結果、夢を実現できる可能性が上がっていく。夢や願望は、今の現状と離れたものは、目の届く範囲のものに細分化することである。（内田游雲）

profile：内田游雲（うちだゆううん）
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「洩天機－運の研究」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営（メルマガ編）】も発行中（無料）

夢や願望から目標を考えるときは、夢は大きく目標は小さく考えるようにすることだ。これはどういうことかというと、将来的に叶えたい夢は大きく考えて、ひとつひとつ達成すべき目標は小さく考えるということだ。

なぜ、このように考えるのかというと、最初から目標も大きくしてしまうと、遠い道のりになり、やり方がわからなかったり、やる気がなくなったりするので目標は小さくしておくのだ。

さらに、目標を達成するためには、必要なスキルがある。こうしたスキルは、何であれ学んで身につけることができる。だから必要なスキルや知識は、当然学習することが必要になっていく。

そのためには、まず、求められるスキルをリストアップする。通常は、５～７つあれば十分である。まずそれを書き出してみることだ。これをやることで、見えてくることがある。それは、あなたの手にする成功のレベルは、最も不得手な必須スキルによって成果や収益の大小が決まるということだ。

つまり、ボトルネックである。ボトルネックとは、瓶のサイズが大きくても、中身の流出量や速度は、狭まった首の部分が決めているということだ。

過去の自分を振り返ってみるとそれがより明確に見えてくる。たいてい、自分の一番苦手なスキルのレベルでしか成果が出せないという現実がはっきりとある。例えば、グループで散歩に出かけた時、全体の歩くスピードを決めるのは、歩くのが一番遅い人になる。これは、何事においても同じで一番低いスキルのレベルに全体がなってしまうということだ。

反対に考えれば、そこを集中して改善することで、より早く、劇的に大きな効果が上がるということを意味している。しかし、こうした自分の弱点は、たいてい、あまり好きではなかったり楽しくない場合が多いものだから、ほとんどの人がつい目を背けようとしてしまう。

「長所を伸ばしましょう・・」

こういった耳障りのいい言葉に惑わされがちだが、現実の世界は、ボトルネックを解消するしか方法がないのである。

楽しめない、好きになれない、こう感じるのは、その分野をあなたがまだ征服していないからだ。プランを立て、必要なスキルを磨けば、必ずそれを好きになり、能力を発揮できるようになっていくはずだ。見方を変えれば、たった一つのことだけで、あなたの生産性も業績も収入も大幅に増加するということである。だから、まずその苦手なことに集中して取り組んでいくことだ。

ある分野でトップの10％に入れば、大きな成功を手にすることができる。しかし、多くの人が、成果を出せない理由は、どれだけの時間がかかるかを知らないからだ。もちろん、目指すレベルによってかかる時間が違う。

一般的に、ある分野のトップを取るには、およそ５～７年の努力が必要である。つまり、成果や報酬が大きく出るまで５～７年の努力が必要だということだ。

「そんなに時間がかかるなんて・・・」

こういう人もいるだろう。確かにそうかもしれない。しかし、どっちにしろ時間は流れていく。目標を設定し、プランを立て、毎日努力を続ければ、５～７年後には、その分野のトップ10％には食い込んでいる。そして、それだけの報酬を間違いなく得ているはずだ。

私自身の、最大の後悔はスタートするのが遅すぎたことだ。もっと早くこのことに気づいていたら、もっと、進んでいけたのにといつも感じている。私と、同じ後悔をしないためにも今すぐ腰を上げて、全エネルギーを注いで欲しい。

計画の中でも最も需要なのは、日々の目標設定だ。

まず毎日、自分のスキルを0.1％ずつ上げていくことだ。たったそれだけでいい。そうすると、一週間で（土日を休んでも）0.5％上がることになる。1ヶ月ではおよそ２％進歩し、1年では、およそ最初の26％進歩することになる。