四耐に耐え抜いてこそ成功に近づける

人生のじっと耐える時期にすること

「人生、冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に堪え、以て大事を成すべし」これは、中国清の時代の哲学者で政治家でもあった、曽国藩の言葉である。誰の人生にも様々な局面があり、その中でも、「どうにもならない」「じっとしているしかない」それくらい深刻な時期が必ず起こる。こうした時期に大事なことは、「じっとしている」ことだ。なぜなら、この時期こそが、知識やスキルを上げて次の機をうかがう時期だからである。無駄な動きをせずに、じっとして耐えているからこそ、チャンスを冷静な目で伺い知ることができるのである。(内田游雲)

profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

耐える時期とは四耐に耐える時期

人生においては、様々な時期があるものである。

その中でも、

「どうにもならない」
「じっとしているしかない」

それくらい深刻な時期が、誰の人生にも必ず起こる。

こうした時期は、何をやっても自分の思い通りに事が運ばず、努力しても成果もなかなか現れない。そうなると人間は、どうしても焦りが生じて無理な行動をしがちになるが、こうした時こそしっかりとした理想を掲げて積極的な姿勢で生きることが大事なのである。

「人生、冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、
閑に堪え、以て大事を成すべし」

これは、中国清の時代の哲学者で政治家でもあった、曽国藩の言葉である。

曽国藩は言う。

「四耐に耐えてこそ成功に近づける。」

このうちの最初の「冷」「苦」「煩」の三つは、なんとなくわかるだろう。

「冷に耐え」とは、周りから冷遇されることに耐える時期のことだ。
周囲の冷たい目に耐え、さげすまれても、やるべきことをしっかりとやることが必要になる。

「苦に耐え」とは、降りかかった困難に耐える時期のことだ。
世の中は、身に覚えのない不幸や、突然の災難に見舞われることが何度もある。そのような時でも、やけになったり、動じたりせずに、耐えていくことである。

「煩に耐え」とは、煩雑なこんがらがった状況に耐える時期のことだ。
世の中の全ての物事は、いろいろな人の欲望や、感情、思惑が絡まって作り出される。ほとんどの事は、一筋縄ではいかなくて、絡まっているものである。こうした状況も、焦らずに一つ一つほどいていく勤勉さが必要になる。

内田遊雲の発行する【気の経営-メルマガ編-】(無料)はこちらから

「閑」に耐える時期が最も難しい

そして、この四耐のなかでも、四つ目の「閑」に耐える時期が、じつは、もっとも人生を発展させることにつながる。

誰の人生にも様々な局面があり、

その中でも、

「どうにもならない」
「じっとしているしかない」

それくらい深刻な時期が必ず起こる。それも、何度となくだ。
こうした時期が、すなわち「閑」という時期になる。この「閑」に耐える時期は、非常に辛い。この時期は、自分の思い通りに事が運ばず、成果もなかなか現れない。そうなると、人間は、どうしても焦りが生じてしまう。

しかし、今が、この「閑」の状態にあるのならば、そういう時こそ、しっかりとした理想を掲げて積極的な姿勢で生きることが大事になるのだ。

「閑」の後にチャンスが巡ってくる

積極的な姿勢と言っても、無闇に行動することではない。

大事なことは、

「じっとしている」ことだ。

なぜなら、この時期こそが、知識やスキルを上げて次の機をうかがう時期だからである。無駄な動きをせずに、じっとして耐えているからこそ、チャンスを冷静な目で伺い知ることができるのである。

思考は自分の願望に集中し、より多面的な考察を行い、さらにそれを深め、その実現の為にどうするかを検証して準備をしていく。これが「閑」に耐える時期の過ごし方になる。

チャンスは「閑」の後に、必ず到来する。「閑」に耐える時期は、次のチャンスの為の大事な準備期間なのだ。人間が成功や発展を目指そうとするとき、運が大きな要素となる。この運をつかめるかどうかが、この「閑」に耐える時期の過ごし方一つにかかっているのである。

関連記事一覧

error: Content is protected !!