他人の為に何かをすることが成功への近道
私たちは、自分を評価して生きている。誰もが、自分には常に高得点をつけたいと思っている。しかし、自分で自分を採点するということは、嘘が付けないということだ。悪いことをすれば、自分の良心が、自分にいい点を入れることはない。自分のために何かをするよりも、他人のために何かをするほうがより大きな力が出る。これは、それの方が自分にいい点を付けられるからだ。(内田游雲)
profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。小規模事業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを専門に行い、30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
自分を主観的に評価している
私たちは、いつでも自分を評価して生きている。
自分は他人と比べてどうであるかを評価しているのだ。
これは、自分の心の中を見てみるとよくわかるだろう。
そして誰もが、自分には常に高得点をつけたいと思っている。
これは、誰もが同じだ。
もちろん私も、あなたもだ。
「自分は凄い、自分は特別だ」
誰もがこう思っている。
だから、自分の評価はつねに甘くなる。
これを、パスカルは自己愛と呼んだ。
仏教の世界では自我とよばれる。
自分には絶対に嘘はつけない
しかし、自分で自分を採点するということは、嘘が付けないということだ。
悪いことをすれば、自分の良心が、自分にいい点を入れることはない。
自己採点して、自分が落第生になるのはとても辛いことなのである。
昔の言葉に
「天知る、地知る、我知る」
というのがある。
天と地と自分はすべて見ているということだ。
自分の行動や思考は、自分が常に見ているのだ。
だから、悪いことを止めると、つねに良い得点を自分に与えることができる。
良い事をすると、もっといい得点を与えることができるようになる。
人は、自分のために何かをするよりも、他人のために何かをするほうがより大きな力が出る。
これは、それの方が自分にいい点を付けられるからだ。
他人の為に何かをすること
よく、他人のために何かをしなさいと言うと
「そんなことは偽善だ」
そういう人がいる。
しかし、それは偽善ではない。
人間は心の奥底で自分の為になるとわかっていて、他人に何かをしたいのだ。
これは、ビジネスなどの世界でも同じだ。
金だけに焦点を当ててしまうと、なかなか自分にいい採点をすることができない。
しかし、他人の幸せのために頑張ると自分も気持ちいいのである。
そうすることで、自分に高い点数をつけることができ、それがモチベーションのアップや幸福感につながっていく。
そして、それの方が大きなエネルギーが出るから、やる気も出て、最終的には成功につながりやすくなるのである。