
失敗する人の特徴は否定語にある
物事がうまくいく人と、うまく行かない人には、明確な差が見て取れる。最大のポイントは、無意識に使う「否定語」である。とりあえず、全部否定から入る。それも、反射的に何も考えずに否定する。こうして否定語をいつも使っているようでは、間違いなく物事がうまく行かなくなる。成果の出る人と、出ない人との違いはここだけなのだ。(内田游雲)
profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
世の中には、何をやってもうまくいく人と、反対に、何をやっても上手く行かない人がいる。そして、こうした、物事がうまくいく人と、上手く行かない人には、明確な差が見て取れるのである。
その最大のポイントは、無意識に話す言葉にある。物事がうまく行かない人の特徴に、無意識に使う「否定語」があるのだ。
失敗する人は否定語のオンパレード
物事がうまく行かない人、失敗する人の特徴は、次のような言葉を無意識のうちに多く使っている。
無理です・・・
時間がない・・・
人がいない・・・
予算がない・・・
やっても無駄・・・
効果が出ない・・・
やりたくない・・・
この商品は売れない・・・
今の価格では高くて勝てない・・・
とにかく、否定語のオンパレードなのだ。こういう人は、毎日何十回も否定語を使っている。言うなれば、否定語の達人なのだ。
否定語を使うと考えなくなる
そして、この否定語は、自分で考えさせなくしていく。次の会話は、ある建設会社をコンサルしていた時の会話の状況である。
「お客さんがネットで探して安いところで頼んでしまう」(建設会社)
こういう悩みを相談をされたときの会話だ。
そこで、価格競争をしなくていい方法を教え始めたら、
「そんなことまでしなければならないんですか?」(建設会社)
「だって、高く売りたいんでしょ?」(私)
「みんな安いところをさがしているので、
どうせ、高く売れないから・・・」(建設会社)
どこまいっても否定語である。

反射的に何も考えずに否定する
結局、考えたくない、頭を使いたくない。そうであるなら、安売りで勝負すればいいし、それができるような経営をすればいいだけだ。
しかし、それすらも
「安売りをすると儲からないから・・・」(建設会社)
「どうしたいんじゃ!」(私)
ちょっとキレそうになってしまった。まだまだ修行が足りない。
実際にこのような人はとても多い。
とりあえず、全部否定から入る。それも、反射的に何も考えずに否定する。これが成果の出ない人、つまり失敗する人の特徴なのだ。
物事が上手く人の特徴
一方、物事が上手く人は、一生懸命考えて、とにかく取り組んで行動する。成果の出る人と、出ない人との違いはここだけなのだ。否定語をいつも使っているようでは、間違いなく物事がうまく行かなくなる。
あなたは、否定語の達人になっていないだろうか?
つい習慣で、否定語になっていないだろうか?
一度、自分が普段からよく使う言葉を見直してみて欲しい。そして、もし自分が否定語を多く使っていると気づいたら、意識してそれを直すようにしていけばいい。そうすることで、物事が少しづつ上手く回り始めるようになっていく。
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