人生の目的を明確にし自覚すること

profile：内田游雲（うちだ ゆううん）
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「洩天機－運の研究」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営（メルマガ編）】も発行中（無料）

あなたは、仕事やビジネスをやることで、達成すべき人生の目的を持っているだろうか？
いきなりの書き出しだが、最近、私はこのことについてよく考えることがある。

そもそも、自分の人生の目的とは何だろう？
自分がやっている仕事やビジネスの目的とは何だろう？

こうしたことだ。

ここで言うところの、仕事やビジネスの目的とは、数字の事ではない。例えば、売上を増やそうというのは目標である。そうではなくて、あなたは仕事を通して、何を実現していくかということだ。

それは、社会に向けてでもいいし、自分自身に向けてでもいいのだが、とにかく、明確な目的があったほうがいいのである。

こうした人生の目的は、通常は、自分の魂の奥深くに埋められている。これこそが、生きる目的であり、あなたが仕事をする理由なのだ。この目的を自覚すると、多くのインスピレーションを得ることができるようになる。そして、情熱とエネルギーが、魂が欲する夢やビジョンに合った素晴らしい人生を創造できるのだ。

反対に、仕事やビジネスを行っていく上で、自分が存在する目的、つまりインスピレーションを感じる動機付けを持っていなければ、訪れる困難に向かっていく気力を維持することができなくなる。

小さな動機は小さな時を引き寄せ、偉大な動機は偉大な富を引き寄せ、不滅の動機は、膨大な富を引き寄せる。

「なぜ仕事やビジネスをやるのか？」

その理由が大きいほど、手に入れられる富も大きくなる。また、どのような行動を取るべきかも、自ずと見えて来るものなのだ。

偉大な目的がある仕事やビジネスは、周囲を巻き込んで、大きな流れを創り出す。しかし、目的が無ければ、それは叶わない。

あなたの仕事やビジネスの目的とは何か？
また、あなたの人生の目的とは何か？

ぜひ、ここを明確にしていって欲しい。

もし、必要な金は全てあり、絶対に失敗しないとしたら、あなたは何をするだろうか？
あなたは、自分の時間とエネルギーを何に一番注ぎ込むだろうか？
あなただけができる世界への貢献は何だろうか？
あなたにとって、大切な事とは何だろうか？

あなたが成功したいのであれば、こうした最終的な人生の目標を持つことが必要だ。私たちは、何かをする為に、この世に存在する。だから、自分の存在意義を発見し、それに向かって進んで行くことだ。そうすれば、夢にも思わなかったような人生が現れるはずだ。

そして、ぜひ理想の人生を送ると、今、決心して欲しい。あなたには、必要な道具はすべて揃っている。最善を尽くして、夢を追い求めることを、自分に対して約束することだ。自分は成功すると今すぐ決心するのだ。

あなたの欲しいものが何であれ、それは、あなたのことを待っている。あなたのやることは、欲しいものを決め、行動を起こすことだけである。

既に自分が人生に望むものがはっきりと自覚できていれば、それは全て叶うのだ。

ここで、注意をして欲しいのは、ほとんどの人は、目標や計画を考えるときに、

「自分には何が出来そうか？」

ということを考えてしまうことだ。

その結果どうなるのかと言うと、今ある予算と、今ある時間と、今持っているスキルを使って出来る目標や計画ばかりになる。そして、今あるお金や時間やスキルで出来ることというのは、今の生活とたいして変わらないことであって、生活はいつまでたっても同じ感じになっていくだろう。

一方、次々に夢を叶えていく人や、大きなことを成し遂げる人は、どのように考えるのかというと

「自分はどのようになりたいのか？」

こうした視点で考えている。

今あるお金や、今ある時間や、今あるスキルをどうやって活用しようかと考えるのではなく、自分はこうなりたいと先に決めそのために何が必要かを考えるのだ。

そして、必要なお金や時間やスキルを調べたら、例え今持っていなかったとしてもあきらめず、これから手に入れようとする。だからこそ、今あるお金や時間やスキルの範囲内で行動しようとする人より、大きな夢を叶えることが出来るようになるのだ。

もしあなたも、

「自分には何が出来そうか？」

この出発点から計画を立てていた場合には、今後は、そのように考えないようにすることだ。

そして、「自分はどのようになりたいのか？」ということから計画を立てて、その為に必要な行動を一つ一つやっていくことだ。

ちなみに、「行きたいけど行けない」とか、「やりたいけど出来ない」というのも、「自分には何が出来そうか？」の思考パターンだ。

行きたい場所に行ったり、やりたいことをやる人はこのように考えず

「どうすれば行けるだろうか」
「どうすれば出来るだろうか」

そう考えるものだ。

物事の考え方一つで人生は大きく変わってしまう。まず何をどこから計画するかには、くれぐれも気をつけることである。

そして、あとは、決して、決して、あきらめないことだ。

この世界には、絶対の成功法則は存在しない。しかし、成功の反対は失敗である。そうであれば、失敗しなければそれは、成功に限りなく近づくことになる。

失敗の定義とは、それがなんであれ、

「その目的地に到達できないこと」

だ。

だから、厳密に言えば世の中には、成功者は存在しない。存在するのは、失敗した人と、失敗していない人だけなのだ。そして、失敗する原因はただ一つ「諦めること」だけなのだ。

それでは、諦めなければどうなるのか？

それは、失敗しないのだ。諦めなければ、いずれは目的の地にたどり着ける。つまり、失敗を防ぐ方法はただ一つ、「あきらめないこと」これに尽きる。

こうしてみると、じつは「成功の法則」はいたって単純なところにある。

それは、

「目標を持つこと」
「成功するまであきらめないこと」

これだけである。つまり私たちがやるべきことは、目標を持ち、絶対にあきらめないということだけなのである。