一流になれるかどうかは覚悟の有無にある
誰もが一流の人物を目指し、一流の仕事を願うものだ。一流になれるかどうかは、やはり志で決まるのである。時間軸を見抜くことができれば、どうすれば一流になれるかがわかるだろう。一流と、そうでない人間の差は、才能でもなんでもない。目標に向かって、ただ絶え間なく努力を継続できるかどうかだけなのだ。(内田游雲)
profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングや人生のコーチングを専門に行い、30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
真面目さでは結果は出ない
今の世の中は、じつに真面目な人が多い。しかし、残念なことに現代社会は、真面目さだけでは結果にはつながらない。
おそらく、あなたは、これまでに数多くの成功に関する本、ビジネスに関する本、お金に関する本などを、数多く読んできたはずだ。そして、さらに仕事も十年以上しっかりやっているのではないだろうか。
では、実力はどうだろうか?
上がっているだろうか。
それとも、一向に上がらないままなのだろうか?
いちど、自分の人生を振り返ってみることである。。
全ては最初の志にある。誰もが一流の人物を目指し、一流の仕事を願うものだ。一流になれるかどうかは、やはり志で決まるのである。安易な目標を選べば、楽に生きていけるだろう。しかし、楽な目標は、後で大きなツケが回ってくることになる。
秀でるには時間軸を見抜け
ところが、大半の人間はここが見えていない。誰もが楽な世界を選択してしまうのだ。
「どこかにいいノウハウは転がっていないかな?」
「簡単に稼げる方法がどこかにないかな?」
そう右往左往している人ばかりなのだ。
それに対して、自分は、苦しい「鍛錬」の修業をする。
「鍛」とは、千日(3年)の修業
「錬」とは、万日の(30年)の修業
【参考記事】:
2024.04.26
成功に必要な「鍛錬」の法則と1000の数字
「鍛錬」という言葉をしっているだろうか。もちろん単語としては、知っているだろうが、その意味を知っているだろうか。鍛練という言葉は、鍛冶屋からきた言葉で、鍛練の鍛は1,000回鍛えることだ。こうすることで、刃が鍛えられ強くなる。…
生きるということは、高い志に向かって、己を鍛える厳しい修行ということができる。この心構えがあるかどうかで、2年で大きな差が出てくる。5年で決定的な差になり、10年で一流の世界に入るのだ。
この時間軸を見抜くことができれば、どうすれば一流になれるかがわかるだろう。一流と、そうでない人間の差は、才能でもなんでもない。目標に向かって、ただ絶え間なく努力を継続できるかどうかだけなのだ。
誰でもできるが誰もできない
しかし、この話をしても誰もが納得するが、結局は継続できない。それは、誰もが安易に答えを求めてしまうからだ。何か問題が起きると、誰かが解決策を教えてくれるはずだと勘違いしているの。それでは上手くいかない。
他に解を求めている間は、自己の成長は期待できない。自分自身で考え出すという姿勢が全てを決めていきく。
知識は人から教わることができますが、解は教わることなどできないのだ。何かを教わったとしてもそれだけではダメで、その知識を使って自分で答えを出すことが必要になる。
最近の傾向として、誰もが安易にハウツーを求めてしまう。検索で何でも知識が手に入る時代だから、誰もが、何かいいノウハウは、ないかといつも捜し求めているのだ。そして、誰かがやったことを真似すれば、何でもうまくいくと思っていしまう。ここが違うのだ。これでは、決してうまくいかない。
よく考えてみればいい。皆が同じノウハウを持って、同じことをすれば、成果など出るわけはないのである。周りを見ればライバルだらけの世界なのだから。
「守」・「破」・「離」
他人の知識やノウハウを学ぶことがいけないのではない。むしろ、とても重要なことだ。しかし、ただその真似をしていたのでは、いつまでたっても結果は出ないのである。知恵を使い、自分流のノウハウに昇華してこそ、初めて結果は出てくるものだ。
自分流を編み出すことは、世界でただ一つの世界を構築することであり、こうなればライバルは一人もいなくなる。それは確かに簡単ではないだろう。しかし、何事も決意と覚悟と気迫が大事を成すのだ。
「守」「破」「離」のレベルの違いを見抜くことがポイントである。
「守」とは、まず学んだことをそのままやってみる。
「破」とは、学んだことを改良してやってみる。
「離」とは、学んだことを一度捨ててみる。
こうした段階を経て、初めて成果が出る。
もし、あなたが、ノウハウをいつも捜し求めていたのであれば、明日からそれを止めることだ。そして、自分流の元祖になると決心すればいい。そうすれば3年後には、あなたはその分野の専門家になっていることだろう。
誰もやったことが無いビジネス手法、仕事の手法、勉強の手法は無尽蔵にある。だから、自分流に体系化すればいいだけなのだ。つまり、自分が始祖になることが極意である。
たとえ、今は未熟でもいい。それでも教えることはできるものだ。教えることで、未熟さに気づく事ができる。だから、もっと努力することになる。努力すれば、腕前が上がる。腕前が上がると、さらに未熟さを知る事ができる。そして、もっと努力することになる。
自分流を目指していれば、時間は、あなたの味方となる。教えるうちに腕前がどんどん上がっていくのだ。他人にすがっているうちは、決して一流に成れないと知ることである。