時間が足りないのは目の前の一つに集中していないから
時間が足りないと感じるのは、目の前のことをやらずに、あれこれ悩んでいるからだ。人間は一度に一つのことしか出来ないので、それだけに集中したほうが何事もうまくいくし、かえってスピードが早くなるのである。忙しいということは、先のことを妄想して、頭の中で忙しいと焦っているだけだ。それでは却って生産性を落としてしまい、時間の浪費をしているに過ぎない。(内田游雲)
profile:
内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。中小企業経営者に向けてのコンサルティングや人生のコーチングを専門に行い、30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的指導には定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
同時に一つの事しかできない
何か新しいことをはじめようとしても、やらなければいけないことが多すぎで、時間が足りなくなり、どうしていいかわからなくなることがる。
こうしたことは、誰にでもある。
時間が足りないと感じるのは、目の前のことをやらずに、あれこれ悩んでいるからだ。あれこれ悩み、食い散らかすから、どれも中途半端な状態のままが続くことになる。
結局、時間も足りなくなり、何もかもが上手くいかなくなるのだ。これは、先のことを考え過ぎて頭の中が混乱している状態だ。
どんなに能力が高い人間でも、人間ができることは一度に一つしかない。
「いや、俺マルチタスク人間だから同時にいくつもの仕事をこなしている・・・」
こう考える人もいるかもしれないが、どんなに同時にやっているように見えても、実際に行動できるのは、誰であっても一つだけしかない。同時に考えることができるのも一つだけだ。
同時にやっているように思えるのは、短い時間で切り替えているだけで、本当は、同時には絶対に出来ない。ただ、そう思い込んでいるだけなのだ。
集中を壊し時間を浪費させる
複数のことを同時にやろうと思っても、結局、切り替えてやっているだけだから、途中で切り変わることで少し戻って考えたり、作業を変えたりしなければいけなくなる。
途中で、もしかしたら、何かを探さなければいけなかったりもする。
こうしたことが、集中を壊し大きく時間を浪費させている。
こうして人間は未来のことを考えすぎて、かえって、目の前のことに集中できなくなるのだ。
人間は一度に一つのことしか出来ないことに気づけば、きちっとそれだけに集中したほうが、何事もうまくいくし、かえってスピードが早くなるのである。
仕事のできない人の特徴はあれもこれもと手を出して、結局、全部とっちらかってしまうものである。
一つのことをきっちりと完全に終えて次に行くと、かえって物事は早く進んでいく。
頭の中で焦っているだけ
時間が足りないと悩んでいる人は、たいていここに陥っている。
忙しいと焦る人のほとんどは、
「あれもやらなきゃいけない」
「これもやらなきゃいけない」
そう、頭の中がぐるぐるしているだけで無駄に時間を浪費している。
人間は、常にできることは、この瞬間に一つしかない。だったら、まずその一つを片付けてしまうことだ。こうすることで次にやることが自ずと見えてくる。しかも、びっくりするほど時間に余裕が生まれてくるものなのである。
時間が足りないと感じるのは、目の前のことをやらずに、あれこれ悩んでいるからだ。あれこれ悩み食い散らかすから、どれも中途半端な状態のままが続くことになる。結局、時間も足りなくなり、何もかもが上手くいかなくなるのだ。
忙しいということは、先のことを妄想して、頭の中で忙しいと焦っているだけなのだ。それでは却って生産性を落としてしまい、時間の浪費をしているに過ぎないのである。まず、一つづつ片付けることを習慣化することである。
そうすれば、気が付けば時間にも余裕が生まれているし、やらなければならないことも順調に減っていくようになる。