正確に伝えられない言葉で会話している

自分の言葉が相手に伝わらない理由

私たちは、日本人であれば言葉が、相手に必ず伝わると思い込んでいる。多くの言葉を使っているようでいて、そのじつ、ほとんど同じような言葉ばかり使っている。だから、自分では一生懸命話して 話が通じているつもりであっても、相手には伝わりようが無いのである。常日頃から、一つ一つの言葉を吟味し 大事に使っていくことだ。相手に何かを伝えることは、とても難しいという前提をまず忘れてはいけないのである。(内田游雲)

伝わらないのは言葉の限界

たち日本人は、ほぼ全員が日本語という単一言語を話す。だから、日本人であれば言葉が、相手に必ず伝わると思い込んでいる。日本語を誰もが当たり前のように使い、自由に操っているように思っているが、現実には、言葉で表
現できることは完全ではありえないのである。

たとえば、自分の手を見てみる。一日に何回も見る自分の手だ。それを言葉で表現してみればいい。どれだけ正確に伝えられるだろうか?

実際には、半分も伝えられない。なぜなら言葉には限界があるからだ。自分が毎日見ている手ですら、正確に伝えられないのが人間の言語能力なのである。

そもそも日常会話は、

「少ない言葉」
「限られた単語」
「同じような表現」

こうした繰り返しだ。

私たちは、多くの言葉を使っているようでいて、そのじつ、ほとんど同じような言葉ばかり使っている。だから、自分では一生懸命話して 話が通じているつもりであっても、相手には伝わりようが無いのである。

受け取る側にも問題がある

しかも、今度は、話す相手側の受け取る能力の問題もある。

言葉の理解は、その人のこれまで生きてきた

「経験や知識」
「おかれた環境」
「趣味嗜好」

こうしたものの上で自分勝手に解釈している。

耳で聞いた内容を、誰しも正確に理解できていないのだ。例えば50%しかない表現能力の言葉を50%しかない理解力で聞いて受け取ると、伝わるのはたったの25%になる。

つまり、話していることの1/4しか伝わっていないのが、私たちの会話なのである。

言葉を大事にしていない

その上、私たちは、言葉をぞんざいに扱っている。

理解しないのは、聞き手の頭が悪いから。そう、勝手に思い込んで、同じことを何度も繰り返したり、言い方を変えて何度も繰り返す。そして、ますます混乱させているのだ。

相手が理解できないのは 話す側の問題である。相手に、何かを伝えたければ、相手の環境や状況を考え、言葉をしっかりと選んで 理解できるように伝えることだ。ただ、言葉を多くすれば 良いのではない。

常日頃から、一つ一つの言葉を吟味し 大事に使っていくことだ。相手に何かを伝えることは、とても難しいという前提をまず忘れてはいけないのである。

【参考記事】:


関連記事一覧

error: Content is protected !!