人間の考える思惑や感情を感じ取る

人間は年齢を重ねるほどに利口になっていく

歳を重ねるというのは、利口になることなのだと最近特に実感する。この世界を動かしているのは、人間の考える思惑や感情なのだが、これが、大きな流れになって世の中を動かしている。こうしたものの端っこが、なんとなく感じ取れるようになったのである。この後、世の中がどう変わっていくか、あるいは、どのような事が起こってくるかが、なんとなく予測がつくようになってくるのだ。(内田游雲)

年齢を積み重ねることで世の中が解ってくる

私は、60という年齢を過ぎて、なんとなく解ってきたことがある。それは、昔より、物事の真実が見えるようになってきたことと、そして、体が少しずつ動かしにくくなってきたことだ。

20代30代は自分は、よく物事が理解できていると思っていた。40代50代は、自分たちが全ての世代の中心にいると思っていた。しかし、60を過ぎてみると、実は、まったく世の中がわかっていなかったことに気づく。

2015年に亡くなられた漫画家の水木しげるさんが、

「70を過ぎたら毎日自分が利口になっているのが解る」

ということを、以前、あるインタビューで語っていた。

いま、その意味がなんとなく解る。人間は、年齢を重ねるに従って利口になっていくのだ。

世の中の法則や人や世界の未来が見えてくる

最近、世の中の流れがなんとなく目に見えるようになってきた。

この世界を動かしているのは、人間の考える思惑や感情なのだが、これが、大きな流れになって世の中を動かしている。こうしたものの端っこが、なんとなく感じ取れるようになったのである。

そうすると、この後、世の中がどう変わっていくか、あるいは、どのような事が起こってくるかが、なんとなく予測がつくようになってくる。

もちろん、それぞれの人の未来もかなりの確率で見えてくるのだ。

こうしたことは、頭ではなく直感で感じるのである。

「経験に裏づけされた直感」

というものだろうか。

これは、私よりもっと上の世代の方は、おそらくもっと明確に見えている気がする。

こうした、世界の流れや法則をもとに、経営を考える『気の経営』というサイトを立ち上げたのも、このことに気づいたのがきっかけである。

生涯仕事を続けることで見えるもの

ただ、これも、自分で仕事を続けている人に限られるのではないかと思う。仕事をせずに、毎日ブラブラしていたのでは、頭脳も老いていってしまう。

しかし、水木しげるさんのように、自分が中心になって仕事をしている人の場合には、ものすごく頭脳がさえてくるのだろう。

歳を重ねるというのは、利口になることなのだと最近特に実感する。

「天があと10年の間、命長らえることを私に許されたなら、天があと5年の間、命保つことを私に許されたなら、必ずやまさに本物といえる画工になり得たであろう」

これは、葛飾北斎の最後の言葉とされている。最後まで、絵の道を追求した北斎ならではの言葉だ。

願わくは、最後にこんな言葉を残せるような生き方をしたいものである。

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