人間は失ったものにも執着する
物を捨てられないというのは、その裏に執着する性質がある。不要なものまで溜め込むのは、この執着心によるものである。問題はこの執着する感情は、徐々に大きく膨れ上がることだ。そうなると既に失ったものや去っていた人にまで執着し、怒りや恨みを感じることになる。
物を捨てられないというのは、その裏に執着する性質がある。不要なものまで溜め込むのは、この執着心によるものである。問題はこの執着する感情は、徐々に大きく膨れ上がることだ。そうなると既に失ったものや去っていた人にまで執着し、怒りや恨みを感じることになる。
多くの人は決断ができないこれは無理ないことだ。決断とは何かを選ぶことで、それ以外を捨てることだからだ。だから迷うし後から後悔もする。何かを捨てない限り新しいものは掴めない。決断することは怖いことだが、やらないと新しい道へも進んでいけなのだ。
世の中には物を溜め込んで捨てられない人がいる。こういう人は物だけではなく物にへばりついている記憶も引きずっている。過去の記憶や感情に囚われて何度も何度も反芻し同じ感情を繰り返しているのだ。過ぎ去った過去に引っかかると新しい一歩が踏み出せなくなる。
人生を変えようと思ったら、過去の出来事から離れることが必要になる。人間は、楽しい記憶や成功した記憶より、辛かったこと、恥ずかしかったこと、失敗したことの記憶が強く心に残ってしまう。不幸な過去でも、あなたを傷つけることは絶対にできない。
断捨離という言葉がある。これは不要なものを捨てることで運が良くなるということだ。この時に最も大きな意味がマイナスの思考や感情を捨てることだ。所有している物には全て記憶が結びついている。そして、この記憶が思考や感情を呼び起こすのだ。
両手いっぱいに荷物を持って、さらにもっと物を欲しがっても、手に持つことはできない。新しいものを手に入れたかったら、まず、両手いっぱいの荷物を捨てる必要があるのだ。人間関係も同じだ。新しい人間関係を築くには、古い人間関係を整理する必要があるのだ。
今のあなたの状態は、自分の持つ常識や概念によって規制されている。だからこの状態を抜け出しより成長するためには、一度この常識や概念そのものを破壊し捨てることが必要になる。しかし、人間は今の状況を変化させることに、大きな恐怖を感じてしまう。