経済的な豊かさだけでは幸福になれない
幸福になる第一段階として経済的な豊かさは必要である。しかし、それだけでは幸福にはなれない。お金は問題の8割を解決してくれるが残りの2割は決して解決できない。では、残りの2割を解決できるものは何かだが、それは“愛”なのである。
幸福になる第一段階として経済的な豊かさは必要である。しかし、それだけでは幸福にはなれない。お金は問題の8割を解決してくれるが残りの2割は決して解決できない。では、残りの2割を解決できるものは何かだが、それは“愛”なのである。
この世界を構成しているものは三つある。「人知」「地理」「天機」の三つだ。「人知」の上に「地理」が成り立ち、「人知」と「地理」の上に「天機」が存在する。「人知」というのは、人間の本質を理解することだ。「地理」とは、地の理(ことわり)だ。
正義感とは結局は誰かを裁くことにつながる。他人を裁くことは気分のいいものだが、それは恨みや怒りを買いやすいのだ。それよりも赦すことの方がよほど相手にとって得るものが大きい。正義とは時代や環境によって変化していく。
自信を持つことはとても大事だ。しかし、自信が過信になると他人の意見やアドバイスが耳に入らなくなる。こうなると、目の前の危険に気づけなかったり、他人から足を引っ張られたり、トラブルに見舞われる。自信が過信になったときに躓くと致命傷を負いかねない。
全ての人は、生まれると同時に死に向かって歩み続けている。これは、だれ一人として例外のない現実だ。何もしないでいる間にも、時間だけは、刻々と過ぎていく。そして、人生も終わりに向かって刻々と進んでいるのだ。その道は、どこまであるか誰にも判らない。
人生は、落ちる時には坂を転がるように落ちて行くものである。私は過去に事業で酷い失敗をして、人生のどん底に落ちたと感じたことがある。しかし、これは、一瞬にして、落ちたわけではない。振り返ってみれば、そこに至るまでは何年もかかって落ちているのだ。
奇跡とは極めて稀に起こることである。これは自分ひとりが、起こそうとしてもできることではない。周囲の人の力を借りて奇跡が起こるのだ。誰かがあなたの為に動いてくれて、奇跡は起こるのである。そこには周囲の人の愛の力と愛の行為が存在している。
人間は常に進化していくものだ。しかし、だからといっていきなり大きく方向転換すると失敗する可能性が高くなる。仕事や人生は船と一緒で急に大きく舵を切ると転覆してしまう。変化するのはゆっくりでいいので少しずつ方向転換をしていくことだ。
結果を出すためには、行動が重要になるが、行動を起こさせる原動力が、自分自身の心の奥底の部分にある意識である。しかし人間は、日々多くの出来事に影響されていく。そこには自分の望むことの、反対のでき事も数多く起きている。
突然の不幸や困難が訪れた時、人は自分の運の悪さを呪う。しかし、不幸や困難は偶然に引き起こされるわけではない。そこには必ず原因がある。だから不幸や困難はその間違いを修正するチャンスでもあるのだ。