本質を見抜く力を身につけることが重要

本質を見抜く力こそ人生に必要になる

最高の教え方は、「教えない」 ことにある。教えるだけでは、本質を見抜く力を養うことはできない。教えずに考えさせることで身につくものがあるのだ。形の決まったノウハウなど現実の経営の世界ではほとんど役に立たない。同じ事例は二つとないからだ、物事の本質を見抜く力とは、教えて身に付くのではなく、自ら気づいていくものなのである。(内田游雲)

profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

ハウツーを求めると本質を見抜けない

人に教えるということで、気をつけている点がある。それは、いかにして教えないかということだ。教えるだけでは、本質を見抜く力を養うことはできない。教えずに考えさせることで身につくものがあるのだ。

私は、これまでに、多くのセミナーを開催し数千人の経営者を指導してきた。そのセミナーには、誰もが何らかの成果を求めて一生懸命参加してくる。もちろんそれはそれで素晴らしいのだが、しかし、残念なことに誰もが安易にハウツーを求める傾向があるのだ。これは、現代人の傾向と言えるのだろう。

ほとんどの人がいいノウハウはないかと、いつも探し続けているのだ。ノウハウを教えるのは簡単だ。しかし、残念なことに 表面的に答えを追いかけるだけでは何も身に付かないのだ。形の決まったノウハウなど現実の経営の世界ではほとんど役に立たない。同じ事例は二つとないからだ、

特にこれからは、学び方が問われる時代だ。答えを求める姿勢の経営者ではモノにならない。

ノウハウを教えて欲しい!
もっと技を教えて欲しい!

これでは、ただ、教わっただけ、知っただけで終わってしまう。もちろんこれはこれで、知った気になって満足度は上がるので、セミナーをやる側としてはいい結果なのだが、これでは、現実の役に立たないのだ。

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必要なのは本質を見抜く力

これでは、結局のところ求める結果には、たどり着けない。自己を鍛え行動を変える学び方が重要なのである。これを「活学」という。

物事の本質を見抜く力がどれだけ大事か。
ここを考えてみることである。

特に、最近は誰もが安易に答えを求めてしまう傾向にある。

「これを教えて欲しい。」
「あれを教えて欲しい。」

そう、いつもいつも言い続けている。

他に解を求めている間は 自己の成長は期待できないものだ。そうではなく、自分自身で考え出すという姿勢が全てを決めていくのだ。

小手先の技術やノウハウにのみに目がいってしまうと、状況が変わった時に対応できなくなる。

本質を見抜き変化に対応する

世の中の全ての物事は、瞬間瞬間で変化していく。この世の中で変化しないものは存在しない。お釈迦さまはこのことを「諸行無常」と教えた。

全てのものが、変化し、移り変わり、同じ状態でいることはあり得ないということだ。だらから、どのようなノウハウを学んでも、結局すぐに役に立たなくなってしまうのだ。そこで必要になるのは、物事の本質的な法則だ。

身に付けたノウハウはこの本質的な部分に基づいて、状況の変化に対応させていくことで、初めて効果のあるものになっていく。しかし、その物事の本質を見抜く力とは、教えて身に付くのではなく、自ら気づいていくものなのである。

結局のところ、最高の教え方は、「教えない」 ことにある。
本質を見抜く力とは、言い換えれば 自分で「気づく」 ことなのだからだ。

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