
お金の奴隷になっていないか
「あなたはお金の奴隷ではなく、お金の主人なのです。」
このことを、心の奥深く刻んでください。
そして、決してこの立場を逆転されることのないようにして欲しいのです。
しかし、実際には多くの人が、この立場を逆転させてしまい、お金の奴隷となってしまっています。
「お金」の重要性を認識すればするほど、お金の力に尊敬と畏怖を覚えます。
それが、結果として「お金」の力を過大評価させ、あなたと「お金」の立場を逆転させてしまうのです。
あなたとお金の立場が逆転して、お金の奴隷になってしまうと、あなたは、「お金」に振り回された上に、「お金」は、あなたから引き離されていきます。
これが多くの人が陥る落とし穴です。
お金の奴隷になっている証拠
では、あなたに質問です。
あなたは、お金はいくらあったら十分ですか?
たいていの場合、
「いくらあってもいい」
「お金はいくらあっても困らないし、もらえるだけ欲しい。」
「できるだけ大金持ちになりたい。」
こうした答えが返ってきます。
あなたも、そう思っていませんか?
これは、お金の奴隷になっている状態です。
お金は、あなたの必要な何かを買ったり、やりたいことを実現するために使うものです。
だから、リミットが成り立ちます。
これだけあれば十分だというリミットです。
お金を使う目的があって、必要な金額が決まってくるのです。
それを「いくらあってもいい」と思う時点で、あなたは、お金の奴隷になっているのです。

これは、経営においても同じです。
会社の大小を問わず、ほとんどの会社は、来期の目標を立てています。
売上を何%増やして、利益をどれくらい増やすと計画をします。
しかし、何を目的としてその計画を作ったのでしょうか?
利益を増やす目的とは何でしょうか?
ただ、利益を増やすことが目的になっていませんか?
お金には稼ぐ目的が必要
個人でも同様です。
例えば、1億円を稼ぐという目標を決めるのはいいのです。
しかし、その金額を稼いで何をするのでしょうか?
何のために稼ぐのかが明確に決まっていなければ、ただ金額に動かされているだけなのです。
ただ「もっと欲しい」と思うのは、お金の奴隷と化しているということなのです。
是非一度、なぜその金額が必要なのかを考えてみてください。
ここが明確ではないから、収入が増えても、結局、貯蓄に回るだけで何の役にも立たない死んだお金が増えるだけなのです。
お金そのものに価値がない以上、お金には目的が必要です。
ここを間違うから、お金の奴隷になってしまうのです。
お金はとても重要なものです。
私たちが生きていく上で絶対的に必要なものです。
しかし、それはすべてあなたに従うのです。
「あなたは、お金の奴隷ではなく、お金の主人なのです。」
ここを忘れないでください。