どれだけ稼いだかではなく仕事で何をしたか

仕事や金と幸福の関係を見直す

年収が低いうちは、収入と幸福感とは密接に関係する。しかし、ある程度の年収超えてくると年収の伸びほど、幸福感は上がっていかないものだ。人生における成功とは、年収の高さや資産の大きさをいうのではなく、限りある時間をどれだけ満足して生きているかということにある。幸福になるためには、できる限りやりたいことや好きなことを、仕事にする必要がある。仕事を選ぶ上で最も重要なことは、その仕事が好きかどうかが一番重要だということだ。(内田游雲)

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内田游雲(うちだ ゆううん)

ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。小規模事業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを専門に行い、30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

収入と幸福との相関関係

収入と幸福との関係は、きちっとした相関関係がない。
つまり、収入が沢山あることと幸福に成ることとはあまり関連がないのだ。

「え~!そんなことはない!
金が無いと幸福になれない」

ほとんどの人がそう思うだろう。

確かに年収が低いうちは、収入と幸福感とは密接に関係する。
しかし、ある程度の年収超えてくると年収の伸びほど、幸福感は上がっていかない。
おおよそ手取り年収で800万円を越えたあたりから幸福感の伸び率は低くなっていくものなのだ。

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つまり、ある程度金が自由に使えるようになると幸福の尺度が金ではなくなるということである。

では、そこからは何が幸福度に影響を与えるかというと、生きがいとかやりがいといったものになる。
つまり、どれだけ金を稼いだかではなく、何をしたかだ。
これは、遊びで何かをしたかではなく、仕事で何をしたかである。

つまり、幸福になるためには、できる限りやりたいことや好きなことを、仕事にする必要があるということだ。

好きな仕事こそ幸福になる

しかし、世の中のほとんどの人は、
「好きなことを仕事にはできない」
そう、なぜか思い込んでいる。世の中、そんなに甘くはないと勝手に思い込んでいる。

「好きなことを仕事にしよう」

この話をすると、大抵、次のような返事が返ってくる。
「そんな、夢のようなことで生きていけるわけないだろう!」

そんなことはないのだ。
そもそも、嫌々やっている仕事なんて、身が入らないので、上手くいくはずはないのである。
仕事をする上で、もっとも中心に置くべきことは、好きなことを仕事にすることである。

「好きなことをして食べていけるわけがない」

こう思うかも知れないが、それは、完全に洗脳されている。それどころか、好きなことのほうが食べていきやすいし、豊かになりやすいのだ。

なぜなら、好きであれば、困難を乗り越えることができるし、継続することができるからだ。好きであればあるほど、その仕事に情熱を注ぐこともできるからである。

どれだけ、良い仕事をしていても、仕事においては必ず困難に見舞われる。
その時に、その困難に立ち向かえるだけの情熱があるかどうかが、仕事上で成功する鍵なのだ。

つまり、仕事をする上で最も重要なことは、その仕事が好きかどうかが一番重要だということだ。

「やりたいことをやっていますか?」

この質問に、すぐ
「はい!」
そう答えられる人は、とても幸せな人生を送っている人である。

毎月もらう給料は我慢料

人生の時間の多くは仕事と共にある。
この大事な時間を、自分のやりたいことをすることができたら、自分の好きなことをできたら、それだけでその人の人生は大成功と言っていい。

しかし、残念なことに、多くの人がやりたいことを仕事にできないでいる。
仕事を、ただ生活の糧を得るための方便だと諦めているのだ。
そして、毎月もらう給料は、我慢料だと自分に言い聞かせているのである。

あなたは、いったい何のために働いているのだろうか?

もちろん生活のため、請求書の支払いをするために、働いているのは間違いはない。
しかし、それはあくまで表面上の話にしか過ぎない。

あなたが仕事をするのは、たとえば、誰かからの反応や賞賛が欲しいのか?
自分のため、自分の理想を満足させるためなのか?

こうしたことを一度考えてみて欲しい
。仕事の内容や地位、職歴がどうであれ、自分の満足のために働いていることを確認して欲しいのだ。

仕事というのは、人生の最も多くの時間を占めているものである。
それが、ただ生活のため、請求書の支払いをするためでは、人生は哀しいものになってしまう。

もちろん、請求書の支払いは必要だ。
しかし、働くことの本質とは「何か」を常に中心に置いておクべきなのである。
そうでないと、人生が金の奴隷になってしまいかねない。

仕方ないから仕事をしている

人生における成功とは、年収の高さや資産の大きさをいうのではなく、限りある時間をどれだけ満足して生きているかということにある。

日本人の多くの人は、仕方がないから、あるいは、他に何もできないから会社に勤めている、もしくは家業を継いでいるという状態だ。

これは、街を歩いている人を見るとよくわかる。
ほとんどの人が眉間に皺を寄せて、苦痛を感じているかのように歩いているのだ。

そこには、その人本来が持って生まれた使命や生きがいといったエネルギーをまったく感じることはできない。
人生の中で仕事をしている時間は全体の1/3にもなる。
これだけの時間を我慢と苦痛の中に置くことははたして本当に幸せなことだろうか。

そうではなくて、自分のやりたいこと、得意なこと、そして人生の目的を仕事にできたら、その人の人生はより輝いていくはずなのだ。

金を稼ぐために苦労は必要か

私も昔そうだったのだが、ほとんどの人が、
「金を稼ぐには苦労しなければいけない。
仕事だから、我慢しなければいけない。」
こう思っている。

しかし、それははっきり言って洗脳されている。
私たちに、楽しく稼ぐことができることを知られては困る人達がいるのだ。
楽しく稼ぐことはできないどころか、むしろ真実は楽しい方が稼ぎやすい。

なぜなら、好きであれば、困難を乗り越えることができるし、継続することができるからである。

好きであればあるほど、その仕事に情熱を注ぐことができる。
その仕事に最大の情熱を持てれば70%以上は成功したも同然だ。

人生を成功させる秘訣は、じつはとても簡単である。ただ成功するまで、やり続けられればいい。
ここを理解していない人が多くて、世の中にはノウハウばかりを求める人が多いのだが、どのようなノウハウよりも重要な事が、この続けていくということなのだ。

好きで楽しむ人には勝てない

しかし、私たちにとっては、これがじつに難しい。だから、失敗する人たちが出てくる。

困難に遭遇した時に、仕事の苦労を楽しいとさえ思える情熱を持っていれば、日々、一歩々々と進んでいけるし、その結果として100%成功できる。
だから、仕事をする時は、情熱を持てることを仕事にするべきだ。

逆に、情熱を持てないことを仕事にしてはいけない。
よく、この仕事は儲かりそうだと始める人がいるが、それだと、かなりの確率で失敗することになる。

仕事の相談などを受けると、
「どんな仕事をしたらいいでしょか?」
こうした質問がやたら多くて閉口する。

「いやいや、そうじゃないから。」
大事なことは、どんな仕事で人生を全うしたいかだ。
いやいや選んだ仕事では、困難に出会った時に乗り越えられずにくじけてしまう。

人生は「好きこそものの上手なれ」だ。
好きで楽しむ人には誰も勝てないものだ。

誰にとって都合がいい社会か

しかし、もしこれを全員が確信してしまったらどうなるだろうか?

おそらく今の社会は、成り立たなくなってしまう。
現在の日本は、資本主義の社会だ。資本主義の世の中は、資本家と労働者で成り立つ世界だ。(ちょっと、古臭い表現だが・・・)

誰もが好きなことをして、金を稼ぐことを目指したら現代社会が成り立たなくなるのである。

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○○主義という言葉は、イデオロギーのことだ。
イデオロギーというのは、人間の行動を左右する根本的な物の考え方で、社会思想などとも言われる。
そして、このイデオロギーは、ある一部の人間にとって都合がいいように作られている。

では、それは誰にとって都合がいいのだろうか?

資本主義の社会で、いい思いが出来るのが資本家だ。
つまり、金を持って事業をしている人(事業家)たちである。
あるいは、資本を投資して利益を得ている人たちだ。

残酷なようだが、世の中というのは、誰かにとって都合がいいようの作られている。
そして、その意図は大抵の場合隠されてしまっている。

今の状況を疑うことが重要

国家も同じように考えている。

例えば、最も税金を取りやすいのがサラリーマンだ。
国は、何もしないで会社が勝手に給料から差っ引いて、税金を納めてくれる。
一番、手間のかからない国民である。
だから、世の中は、サラリーマンが多くなっている。

本当は、好きなこと、楽しいことを仕事にする方が何倍も豊かな生活を送ることができる。
さらに、好きなことで起業する方がもっと豊かになれる。
まずは、この事実を知っておくべきだ。

全て信じろとは言わないが、今の状況を疑って掛かることは重要である。
世の中のすべての物事は、誰かが何らかの意図をもって行われた結果だからだ。
その意図が自分にとって都合が良ければいいのだが、そうでない場合には、その流れから外れてみることが必要だ。
こうすると真実が見えてくる。

まずは、真実の姿を自分の頭を使って考えてみることである。
これをしない限り、真実は見えてこない。

そして、私たちは、真実が見えない限り、豊かさや幸福とは無縁の生き方になってしまいやすいのである。
誰かがそれをやってくれることはない。
自分の頭で考え、真実を見るしかないのだ。

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