誰もが気づかないまま消費の罠に堕ちている

お金の使い方はお金の稼ぎ方より難しい

お金の問題の本質は、結局「お金」の使い方にある。そして、「お金」の使い方のコントロールは、「お金」を稼ぐことより難しいのである。支出とは、商品を買うことではなくその本質は感情的な行為である。感情的な消費は、いくら論理的に考えて節約しようとしてもできない。なぜなら消費の本質は別のところにあるからだ。まず、この点を認識することが最初になる。(内田游運)

金運をよくするためには、お金を稼ぐより出さないようにするほうが簡単である。

【参考記事】:

しかし、だからといって闇雲に何もかも倹約して爪の先に火をともすような生活をすれば、それでいいのかというとそうではない。そもそも、私たちが「お金」を持ちたい理由は幸福な生活を送りたいからだ。節約・節約といって暮らしをすることが、果たして幸福なのかということである。

お金の問題の本質は、結局「お金」の使い方にある。そして、「お金」使い方のコントロールは、「お金」を稼ぐことより難しいのである。

消費の罠に気づかずに陥っている

私たちは、ついうっかりすると、消費の罠にはまっていく。「お金」を使ってしまった後で、期待通りの満足感が得られなかったという経験は誰もが持っているだろう。こうした時は、たいていその物が欲しかったのではなく、本当に欲しかったのは、それらを買ったときに感じた「気持ち」なのだ。なぜなら、お金を使うことそのものが、喜びや力、自尊心などの感覚を与えてくれるからだ。

じつは支出とは、商品を買うといったことではなくその本質は感情的な行為である。お金を使うという行為は、私たちの感情を変化させそして支配していくものなのだ。だから、私たちがお金を使う理由は、その人の感情の数だけあることになる。つまり無数だ。ここが一筋縄ではいかない部分になる。

たとえば、寂しさや、むなしさを埋める為、不安を抑える為、力や自尊心を表現する為に私たちは「お金」を使う。しかし、問題はその効果が長続きしないことだ。お金を使って心の平安を得ようとしても、その原因が解消するわけではない。そして、時間がたつと共に、支出によって発散できたストレスの代わりに金欠のストレスを背負いこむことになる。これがまた、新しい衝動的消費につながる。

消費はなかなか止められない

こういった「強迫的消費」は一度始まると、なかなか止められない。多くの場合、買い物の金額は増え、やがて、最初はたまの衝動買いにすぎなかったものが完全な強迫観念にエスカレートしていく。こうなると、一般的に、買えないもの、買う予定で無かったもの、必要でないもの、そして時には、本当は欲しくないものさえ買ってしまうようになる。

支出が抑えきれなくなると上辺だけは何とかしようという気になる。もう衝動買いはしないと誓い買い物する金額をいくらまでと上限を決めたりする。しかし、支出を論理的にコントロールしようとしても、本当に問題なのは、その底に存在する感情なのだ。

感情が求めているもの、逃れようとしている問題が何かということに、しっかりと向き合わない限り解決しないである。

また、お金を使うのは「強迫的消費」だけではない。「競争的消費」という例がある。私たちは、「豊かになりたい」という欲求よりも、「まわりの人より豊かになりたい」という欲求を強く感じている。この感情が「競争的消費」をもたらす。

こうした場合、社会的地位を確かめたり、同じ社会に属する他の人たちと競争したりする為にお金を使う。この競争は、たちまちエスカレートしていく。お隣がリフォームしたり増築したりすると、じゃあうちもとなっていく。

だから、リフォームをする会社は周辺に必ず挨拶をする。その後で、お隣に営業をすると、仕事が取れたりする。(笑)

お金を上手に使うことは難しい

他にも「復習的消費」もある。これは、怒りや恨みを表す為に、秘密の楽しみとして行なわれる。発端には、家族間でよく出現する。

けんかをした後で、反抗心から消費に走るケースなどだ。これは、どちらかというと、女性のほうが多く見られがちだ。また、子供の頃に、欲しいものを与えられない場合などに、大人になってからその経験を思い出して復習的消費に走ったりする。これは、男性の方が多い。「大人買い」というやつだ。

こうしてみてくると、私たちは、気がつくと必要だから、その商品が欲しいから「お金」を使うのではなく、感情に揺り動かされて「お金」を使う場合が多いのである

人がコレクションにはまるのも、感情に原因がある。コレクションに打ち込む訳は「自分の世界をつくり支配している」といった感情が得られるからだ。

こうした感情的な消費は、いくら論理的に考えて節約しようとしてもできない。なぜなら消費の本質は別のところにあるからだ。まず、この点を認識することが最初になる。

そして、「お金」を上手に使うということは、「お金」を稼ぎ出すことより何倍も難しいということを覚えておくことである。

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