金はとにかく必死で稼ぐこと
私と、リアルに会った人は、金の話をよくするので、「あなたは、金の話ばかりする」「そんなに金が好きなんですか?」とよく言われていた。私は十数年前、会社を閉めた時に極度の貧乏になったことがある。だから、「金があったらな…」と毎日のように思っていたし、必死で金を稼ぐことだけを考えていた。「世の中金じゃないよ」なんて、綺麗事は決して思えなかったし、現実に金がなくなってみると、ただ生きていくだけで、今の時代は、すごく金がかかることに気づかされる。(内田遊雲)
profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「洩天機-運の研究」は運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
あと少し金があったら・・・
私と、リアルに会った人は、金の話をよくするので、
「あなたは、金の話ばかりする」
「そんなに金が好きなんですか?」
そう、よく言われていた。(これ、言われた方は、 けっこう傷つく)
金が好きじゃないなら、私のその金をくれ。いつもそう思っていた。
私は十数年前、以前の会社を閉めた時に極度の貧乏になったことがある。
だから、
「金があったらな…」
そう、毎日のように思っていたし、必死で金を稼ぐことばかり考えていた。
「世の中金じゃないよ」
そんな、綺麗事は決して思えまなかった。
現実に金がなくなってみると、ただ生きていくだけで、今の時代は、すごく金がかかることに気づく。それまで私の場合は、会社を閉める前までは年収3000万円ほどだったので、特に、金に不自由することはなかった。
しかし、ある理由で会社を突然に閉めることになり、貯金を全部、会社の借金の返済に回し、そして、貯金も収入も一瞬にして0になってしまったことがある。
金がなくなるとライフラインが止まる
金がなくなると最初に光熱費や電話代が払えなくなる。
まず、最初に止まるのは電話だ。
そのあと、ガス・電気の順にたいていダメになってしまう。
水道すら、あっけなく止まる。
昔は、生死に関わるから水道は止めないと言われていたが、今は外注化されているので、あっという間に止まるのだ。
冬になると、仕事がなくて餓死したニュースが時々流れているが、電気・ガス・水道、みんな止まっている。一度止まってしまうと、溜まっている金を払わないと開栓してくれない。
金が払えないから止まったのだから、溜まった光熱費をまとめて払うなどできっこない
すぐに食べ物も買えなくなる
そして、次は食べるものが買えなくなる。
「今の日本で?」
そう思われるかもしれないが、本当にそうなる。これ、リアルな話だ。今の時代は一歩踏み外すと、ほんと食べ物も買えなくなってしまうのだ。
あなたはスーパーで、ペットの餌にするといって、捨ててあるキャベツの外側の葉をもらってきてサラダにしたことあるだろうか。私はそうやって、野菜を確保していた。
この頃の一日の生活費は千円だった。
家族3人でだ。
生活保護を受給した場合、一人千円が基準である。生活保護家庭よりひどい貧困の状態といえる。
職を失うと、これが、現実になる。実際に、結構あっという間に、ここまで来てしまうのだ。別に脅しているわけではない。不愉快に感じるかもしれないが、これが現実社会の姿なのだ。
誰にでもある日突然にそれは起こる
今の時代に安定はありえない。
明日、何が起きるかわからないのだ。
ある日、突然それは、起こるのである。
リストラ
解雇
会社の倒産
もしかしたら、自分のミスでそうなるかもしれないし、まったく自分の責任がなくても、そうなるかもしれない。
そうすると、収入が0になる。
貯金もすぐ0になるだろう。
金が無いというのは、とにかく辛い。
未来が見えなくなり、死にたくなるのだ。
だから、金は綺麗事抜きで稼がないとダメだ。
なんでもいいので必死になって金は稼ぎ続けること。
好き嫌いはともかく、それが資本主義を生き抜くための基本のルールであることを全ての人はもっと自覚した方がいい。