金運を上げるには理想の人物イメージを持つ
金持ちを羨み、妬む人は、結局、貧乏から一生逃れられなくなる。金持ちになりたかったら、妬む代わりに、褒めて、祝福して、金持ちを好きになり理想像にすることだ。理想像のあいまいさ、不確かさが、堂々巡りの人生を過ごす原因となっていく。(内田游雲)
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内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。静岡県静岡市に生まれる。小規模事業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを専門に行い、30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトの「運の研究-洩天機-」は、運をテーマにしている。他にも、この世界の法則や社会の仕組みを理解し経営を考える「気の経営」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)
常に心を揺さぶられ続ける
願望から信念へと昇華させることで、金は手に入りやすくなるが、願望を信念にまで高めるといっても、なかなか難しいものだ。
少しでも、油断すると、すぐ方向がおかしくなってしまう。
なぜなら、私たちは、常日頃から五感に刺激を受け、それが、何らかの感情を引き起こし、心の中に蓄積しているからだ。
TVを見ても、雑誌をみても、電車のつり広告や街の看板を見ても、そこから入ってくる情報が感情を引き起こして心に溜まるのである。
そして、それによって、常に心が揺さぶられ続けてしまう。
まるで、情報という大波の中で振り回されている小船のような状態だ。
だから、ボーっとしていると、自分が意図しない方向へ流され、渦に巻き込まれてしまうのだ。
混沌とした信念を再プログラム
私たちは常に無防備な状態に陥ったまま、それと知らずに暮らしている。
非常に危なっかしい綱渡りの状態なのだ。
このような状態から脱するには、しっかりと方向を定め、流れに流されないようにエンジンをかけて進んでいく必要がある。
自分の望む方向はこっちだよと、機会があるたびに何度も何度も心の中に願望を積み重ねていく必要があるのだ。
これまで、知らず知らずのうちに混沌と積みあがってきた信念を、新しいものへと再プログラムする。
そのためには、繰り返し心に描き、その方向に戻してやることが必要になる。
私たちは、常時外部からいろいろな刺激を受けとり、それをイメージ化し受けいれていく。
これまで無意識で行なわれていたこの部分を、自分の意思でコントロールしていく。
そのためには、まず、自分の理想のイメージを明確にしなければいけない。
理想のイメージとは、夢や願望、目標、重んじる素養、美徳、こうしたものが結びつく想像しうる限りの最高の人物が、最高の人生を送っている状態である。
もちろん人によってその形は様々だが、ますは、こういった状態のイメージを自分の中に明確にすることだ。これが羅針盤の役目をする。
手本となる人物をイメージする
このイメージはなるべく具体的なほうが判りやすいので、そのためには手本となる人物があったほうがイメージしやすくなる。
「偉業を成し遂げた人の多くが、
成功者の伝記や自伝を熱心に読んでいた!」
こうした調査結果がある。
物語を読み、聴き、あるいは映像で見るとき、人は自ずと主人公に自らを重ね合わせる。そこに、具体的な理想像を見出すことができるからだ。
私が過去に受けたことがあるセミナーの中で最も効果があったと感じるのは「人物研究」だった。
これは、歴史上の偉人にスポットを当てその考え方、思考法を身につけるというセミナーだ。
これを、逆にネガティブな手本を元にイメージを作り上げると、おかしな方向に行ことになる。
だから、普段聴く音楽、読む本、見る映画、こうしたものは注意して選ぶ必要がある。
これらが、どのようなイメージを、あなたに送り込んでくるのか、それをしっかり理解したうえで選ぶことが大事になる。
ただ、好きだからだけでは、望まない影響を受けることになってしまうのだ。
堂々巡りの人生の原因
また
「不幸で失敗続きの人は、
はっきりした理想を持たない場合が多い。」
こうした調査結果もある。
人間の性格のうち、かけがいのない要素は何かという問いに、あいまいな、そして矛盾した答えしか出せないときは、あなたは、理想のイメージを持っていないことになる。
この、あいまいさ、不確かさが堂々巡りの人生を過ごす原因となっていく。
「なりたい自分」を定められない仲間と、固まって漫然と日々を送ることになるのだ。
理想のイメージがしっかり固まってくると、あなたのセルフイメージが変わってくる。
ここでいうセルフイメージとは、自分が自分自身をどう思っているかだ。
もし内面で自分をポジティブで生産的な成功者だと捉えているなら、あなたの行動は当然にそれを反映したものになる。
その結果が、また、あなたのセルフイメージを補強し変えていく。
セルフイメージをポジティブに
セルフイメージには、「内なる鏡」という別名がある。
行動を起こす前や、重要なイベントを控えたときに覗き込む鏡だ。
人と初めて会う時や、プレゼンなどの直前に、自分を自信たっぷりの有能な人物と思えたら、実際に同じ振る舞いができる。
反対に、セルフイメージが悪く、自分を人望も無く魅力にも乏しいそんな人間だと思っていたら、そのネガティブなセルフイメージに影響され、失敗をすることになる。
このセルフイメージをポジティブにする鍵は、
「自分のことをどれだけ好きか」
ということだ。
自分を好きであればあるほどポジティブなセルフイメージを持ちやすく、力を発揮できるようになる。これは、どの分野でも同じだ。
日本人によくあるのだが、
「わたしなんか・・・」
とか
「どうせ・・・」
といった言葉は、このセルフイメージをどんどん悪くしていく。
金持ちを悪人に仕立て上げない
こうしたことがよく現れるのが、成功者に対する感情である。
金に縁のない人は、他人の成功にやきもちを焼き、妬み、恨む傾向がある。
「どうせ、私にはできっこない・・・」
「どうせ、悪いことしてる・・・」
まるで、金持ちが彼らを貧乏に追い込んだとでも信じているようだ。
どんな形にせよ、金持ちを悪人に仕立て上げ、自分は善人でいたい人は、決して金持ちには成れない。
それでは、金持ちが、あなたの理想像ではないからだ。
たとえ何であれ、人の持ち物を妬んでいるようでは、決して自分のものにはできない。
金持ちをうらやみ、妬む人は、結局、貧乏から一生逃れられなくなる。
金持ちになりたかったら、妬む代わりに、褒めて、祝福して、金持ちを好きになり理想像にすることだ。
そうでない限り、金持ちという方向には決して進めないことになる。