未来の不安は現在の幸福まで台無しにする
未来を不安に思うことは、誰でも同じようにあるものだ。しかし、その不安を大きく感じ過ぎて、現在の幸福さえ感じられなくなっている人が、あまりに多い。今ある幸福を見ずに将来の不安を見つめていては、せっかくある今の幸福が感じられなくなる。
未来を不安に思うことは、誰でも同じようにあるものだ。しかし、その不安を大きく感じ過ぎて、現在の幸福さえ感じられなくなっている人が、あまりに多い。今ある幸福を見ずに将来の不安を見つめていては、せっかくある今の幸福が感じられなくなる。
不幸というのは、自分の中で不幸だと決めている場合が多い。本来物事には不幸も幸福もない。ものすごい不幸だと思うことも、見方を変えれば幸運だったということもある。不幸や幸福とは、自分自身の心が作り出す価値観であって実在ではない。
私たちはどうしても、多くのモノを所有しようとする。誰もが「これは、絶対に必要なものだから」そう自分自身に言い訳をし、どんどんモノを増やしてしまう。多くのモノを所有することは、生き方を複雑化させ、混乱させることにつながる。
人間の最大の喜びは、誰かの役に立つことにある。物やお金を得る幸せより、誰かに何かをしてあげるほうが幸せ度は大きくなる。与えられることを待つより、何ができるかを考え、与える側になることが、幸福になるためのポイントである。
誰もが幸福になりたいと願っている。しかし、では幸福とは何かと聞くと明確に答えられる人はほとんどいない。お金があったら幸福?家を買ったら幸福?高い車を持ったら幸福?ブランド品を身につけたら幸福?どれも、他人がそうだと言ったからに過ぎない。
人間の感覚は何かと比較することから生まれる。同じ状態のくり返しは、その状態に慣れ感覚が鈍くなるのだ。だから、喜びや嬉しさを感じる為には、哀しみや辛さの記憶が必要になるのである。逆に何の経験も無いところでは、嬉しさや幸せを実感できない。
過去にこだわり過去の自分の行動を赦せないと、いつまでたっても後悔だけが心の中を占めてしまうことになる。これでは、どのような成功を得ても幸福になることはできない。幸福になるためには、まず、過去の自分の過ちや失敗を赦すことからはじめることだ。
不幸とは、嫌な人や出来事がもたらすのではなく、それによって引き起こされた心や感情がもたらすのだ。一度こうした感情が沸き起こると、それが心にへばりついて離れなくなる。何度も何度もくり返し反芻するのだ。こうして、心が不幸に引きずり込まれていく。
世の中には作用反作用の法則がある。与えれば与えられるし、奪えば奪われるということだ。ここで問題は何を与えるかだ。愛や優しさを与えれば喜びが返ってくるが、憎しみや不快を与えれば怒りが返ってくる。どちらを相手に与えるかは、あなたが決めることであり自由だ。
人間は、誰しも幸福になりたいと思っている。お金持ちになろうと思ったり、いろいろなモノを買ったりする。しかし、それは一時の喜びのみですぐに消えて行ってしまうものだ。消えていかない幸福とは、誰かに喜ばれたり感謝された時に、はじめて感じるものである。