過去の不幸を手放す
人間は誰しもが過去に縛られている。不幸な記憶に特に強く縛られてしまう。何度も嫌なことを思い出し、反芻し感情を高ぶらせ、怒りを増幅させて生きている。これでは、過ぎ去った過去の記憶に刺激され不幸しか感じられなくなる。
人間は誰しもが過去に縛られている。不幸な記憶に特に強く縛られてしまう。何度も嫌なことを思い出し、反芻し感情を高ぶらせ、怒りを増幅させて生きている。これでは、過ぎ去った過去の記憶に刺激され不幸しか感じられなくなる。
世の中は、そんなにいいことばかりが続く訳が無い。ほとんどの人がそう思っている。しかし、いいことが続くことも多いのだ。幸せになると、必ず不幸が襲ってくるなどありえない迷信である。しかし、多くの人がこう信じている。だから自らブレーキをかけてしまう。
不幸というのは、自分の中で不幸だと決めている場合が多い。本来物事には不幸も幸福もない。ものすごい不幸だと思うことも、見方を変えれば幸運だったということもある。不幸や幸福とは、自分自身の心が作り出す価値観であって実在ではない。
人が不幸を感じる時は、自分の期待していたことが思いどうりにならなかった時だ。しかし、この期待とは、そもそも自分が勝手に思い込み感情で作り上げたものなのだ。感情で、勝手に期待をし、それがうまくいかないと感情で勝手に不幸を感じてしまうのである。
金に引っかかりすぎて、金が一番になってしまうとうまくいかないものだ。金のために誰かを使って、自分だけ得をしようと考える。これが、一番不幸になる金の使い方だ。金は大事にしなければいけないが、金を愛しすぎてしまった場合は、かえって不幸になる。
にこやかにしている人ほど壮絶な体験をしている。偉そうにふんぞり返っている人、苦しそうに見せている人は、それほどでもないことが多いものだ。大きな苦しみを乗り越えた人ほど、実際には柔和で笑顔を見せているものである。現実は見た目と反対である。
不幸とは、嫌な人や出来事がもたらすのではなく、それによって引き起こされた心や感情がもたらすのだ。一度こうした感情が沸き起こると、それが心にへばりついて離れなくなる。何度も何度もくり返し反芻するのだ。こうして、心が不幸に引きずり込まれていく。
人生は運命に逆らうと、かえって状況が悪くなる。それより自分の身に起きた運命を受け入れた時にその運が好転していく。起きたことを恨んだり怒ったりしていると、悪い方向へ転がり落ちていくのだ。人生において訪れる全てのことを進んで受け入れてみればいいのだ。
チャンスというのは、往々にして辛い体験という衣をまとっている。だから、多くの人はそれをチャンスだとは思えないのだ。もし辛い状況にあるのであれば、その中に眠っているチャンスを探してみればいい。辛いと思う同じ大きさのチャンスが、必ずそこにあるものだ。
私は、どん底で過ごした時代がある。その時に、自分が望んだような人生を手に入れる為には、いろいろと大きな変化を起こさなければいけないという事に気が付いた。この世の中で、絶対にありえないことは、「同じことを繰り返して違う結果を手に入れること」だ。